「ときめき」について
ふと考えてみた
わたしが
異性に惹かれるとき
どこを見ているのだろう
雰囲気
空気感のほかに
自分の中の
何かが反応する感覚
外見に対する好みが
ないわけじゃない
でも
外見のつくりよりも
センスや
所作
品性
その人の色が出る部分を
見ている
とくに品性は
わたしの中で
大切
わたしが惹かれるのは
外見でも
雰囲気でもなく
その人の在り方が
深く立ち上がったもの
だったみたい
「カッコいい」とは思っても
心を持っていかれる感じはしない
まだ
異性として見ていない
そのひとが
「個として完全に立ったとき」
初めて
異性として認識される
そんな気がする
人として見ることと
異性として見ることは違う
でも
繋がっている
わたしは
いまその地点にいる
少し不思議で
初めての感覚
以前のような
激しい刺激は
もうない
とても静かで
波立たない
「わたしの気持ちは
どこへ行ったのだろう」
自分の気持ちが
少し心配になるくらい
いまは
ときめきのようなものは
感じない
でも冷めたわけじゃない
ただ冷静なだけ
きっといまは
「本質的な変化」を
見ている
恋愛というより
関係の本質
人としても見てる
異性として感じるには
まだ距離がある
でも
予感はある
この先
相手が
迷いのない
一貫した存在として
立ったとき
きっと
スイッチが入る
「ドキドキ」とか
「好き」とかじゃなくて
静かな確信
「この人だ」って
落ちる感覚
それは
わたしにとって
初めての感覚
だから
予感はあるけど
予想はできない
それでも
「いまは」ときめいていないのに
「これから」
ときめく予感があるって
少し不思議だ
それは
上下じゃなくて
「同じ高さで立つ関係」
「外見が好みだから」
「何かの条件で特別になる」
というものではなく
「その人がその人として立つ」
だから
惹かれていく
関係が立ち上がってから
惹かれ始める
それが
わたしのかたち
普通とは
逆かもしれないけど
ありのままの姿に
魅力を感じる
「あ、並んだ」
この感覚が来ると
わたしは
一気に変わる
いまは
冷静でいるけど
瞬く間に
心が持っていかれるはず
それは
まだ知らなかった感覚
わたしは
相手の武士のような空気が
大好きだけれど
あの完成形が
どんなものなのか
想像すると
少しだけ
胸が高鳴る
人が自分の在り方を定めると
自分の輪郭も
濃くなっていく
すると
急に魅力が増したように
感じる
でもそれは
外側の変化じゃなくて
内側の密度が
変わったから
自分にまっすぐ
正直で在る姿に
心を奪われないとは
思えない
だから今は
「ときめきが始まる前」
「ときめきの原点」を
見ているのかもしれない
ときめきの前にある
信頼に近い静けさ
いま
そんな不思議で
静かな時間の中にいる

