「その先にあるもの」

過去に

抑えてきた感情が

一気に

すべて溢れ出した

怒り

悲しみ

寂しさ

なかでも

一番強かったのは

怒り

いろいろな形の

怒りが現れた

怒りの感情が

子どもの頃から

嫌だった

だから

自分の中で

怒りが起こっても

それを外に出すことは

あまりなかった

ひとに

自分と同じ怖い思い

嫌な思いをさせたくない

そうやって

自分の感情を

飲み込んで生きてきた

だんだん

怒ることは良くないことだと

思い始めた

大人になるにつれて

それは濃くなっていく

物わかりのいい

感情的にならない人を

目指していたわけじゃない

けれど

自分の感情を

出さない人間になっていった

自分の中に出てきた感情が

ほぼすべて

怒りだったことに気づいた時

これまでの

自分の癖が見えてきた

この怒りを

完全な形で

自分の中に置くこと

それが

わたしに必要だった

理由をつけたり

相手を思いやったりして

丸くしない

自分の正直な気持ちとして

存在させる

怒りを示すことは

自分の尊厳を

守ることだから

自分自身を

守ること

それは

大切なものを

守ることに繋がると

深く実感した

痛みと共に

誰かを傷つけることが怖くて

怒りを抑えていたのに

自分の大切な人を

傷つけていた

守っているつもりが

そうしていた

もう二度と

そうはしない

そう

固く誓った

自分の中で

明確な線ができると

自分が

何が嫌で

何を受け入れられないのかも

しっかり見えた

怒りの感情は

エネルギーを消耗するから

疲れる

維持し続けるのは

わたしには難しい

でも

わたしの中から

消えたわけじゃない

わたしの怒りは

外に向く

攻撃的なものではない

静かに

でも

ちゃんと存在している

わたしは

人との間に線を引いて

距離を保てない人が

嫌いだ

それは

自立できていない証だから

信用ができない

相手の

性別や年齢も関係ない

大人も子供も同じ

でないと

人を尊重できる人とは

言えない

わたしにとって

人との関係性は

信用がすべて

だから

きちんと

自分の線を示すこと

それが

大切なことだった

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