わたしの中に何かが残った
色褪せない記憶
その頃のわたしは
心身ともに
ボロボロだった
いつ壊れても
おかしくないくらいに
わたしに対して
丁寧に接してくれた
そのことが
まるで
自分を大切に扱ってくれているようで
心に深く染み渡った
傷ついた心
疲れた心
息苦しさを
感じていたときの
わたしのオアシスだった
あの時間が
自分自身を大切に扱うことを
教えてくれた
わたしは
異性との距離が近くなると
瞬時に閉じる癖があった
それ以上広げないために
自分を小さくしていた
自分を閉じるたびに
自分は
悪くないのに
悪いことをしている
気持ちになっていた
人を傷つけたくなくて
無意識に
自分を調整してきた
でも
自分を閉じる必要は
本当はなかった
成熟した
自分で立つ人は
自分で選び
動く
どんな結果も
自分で引き受ける
だから
お互い崩れない
わたしは
わたしのまま
存在していてもいい
自分を大切にする気持ちは
そのことにも
気づかせてくれた
残っていた感情が
涙と一緒に
最後まで流れ切った
申し訳なさ
感謝
寂しさ
少しの痛み
最後の一滴が
流れ落ちても
いつまでも色褪せない
あの記憶は
わたしを
わたしへと
辿り着かせてくれた

