“お前は我が強い”
相手と離れる時に
言われた言葉
“いつも
自分のことばかり”
“お前じゃ
安心できない”
この言葉を
聞いて
当時の
わたしは
“やっぱり
自己中心的なんだ”
“わたしが
わがままだったんだ”
そう思って
自分を
責めていた
わたしは
“優しくない
人間なんだ”
と
思っていた
でも
いまこうして
振り返ると
見え方が
違っている
わたしは
相手に
合わせているようで
合わせていなかった
若さもあって
揺れたり
迷ったりも
したけれど
自分の基準は
手放さなかった
相手の価値観に
完全に同化
しなかった
相手の土俵に
引き込まれなかった
だから
あの言葉は
わたしが
自分の重心を
保っていた証
だったんだと
もしわたしが
相手の価値観を
丸ごと
受け入れていたら
相手は
安心できた
はずだから
でもわたしは
相手が安心
するための
器には
ならなかった
相手は
自分の基準が
なかった
だから
わたしの基準を
“我”として
押し付けた
自分軸を
持っていないから
わたしに
選択権を与えず
コントロール
しようとしていた
今だから
わかる
“安心できない”
と言われる人は
弱いからでも
冷たいから
でもない
“相手の不安を
引き受けない人”
なんだと
そして
“基準が自分に
あること”
“他者を大切に
できること”
これらは
矛盾しない
ということも
おそらく相手は
自分の不安を
自分で埋められないから
わたしに
合わせて
ほしかった
わたしが
相手の価値観に
溶けること
それを
相手は
望んでいた
でもわたしは
どれも
やらなかった
生き残るために
愛されるために
安心を与えるために
自分を
切り売りしなかった
無意識だった
けれど
わたしは
自分を売らずに
最初から
最後まで
自分を
守り抜いていた

