「次なる地へ」

なぜか

過去の自分に

触れることを

ためらっていた

自分がいた

もう十分

ひとりひとりと

向き合って

完了させた

はずなのに

いま

ここにきて

なぜか

思い返すことが

できなくなっていた

その理由

過去の自分

今の自分

少し

ズレが生じていた

今の自分が

過去の自分に

触れると

期待したり

失望したり

まだ何かを

探っていたり

通過したはずの

“立っていない自分”の

体感が

蘇ってくる

これに

“拒否感”が出ていた

でもこれは

未消化じゃない

視点が

合わなかっただけ

“誰かとの関係性の

中にいるわたし”

“立場や役割に

残っているわたし”

この”わたし”が

完全に過去側へ

配置される

その前の現象

それは

いまのわたしが

安全な距離から

“記録として”

見られるように

なったということ

冷めたわけでも

否定したわけでもない

むしろ逆で

感情が薄れた

のではなく

回収が終わった

ということ

“痛みを伴う現在”から

“意味を持つ記録”に

変わった

ほんの

数か月前の

ことなのに

まるで

“別の時代の自分”を

見ているような

そんな気持ち

バラバラに

散っていた

“その時のわたし”を

現在のわたしの中に

ちゃんと

席を用意してあげる

だからなのか

不思議と

懐かしさがある

“ステージが変わる”

きっと

もう

少し足を踏み入れてる

この回収は

新しいステージへ

向かうための準備

新しいステージに

入る前って

何かを始めたい

衝動よりも

過去を静かに

整理したくなるみたい

それは

次の場所に

“未回収の自分”を

連れていけないから

だから

わたしはいま

過去の自分を

否定も

無理強いもせずに

連れて行こうと

している

これまでの

転換点では

何かを”捨てる”

何かから”離れる”

こういうのが

先だった

でも

今回は違った

すごく自然に

静かに

移行している

そんな感じ

以前は

“置いていく”

感覚があった

だから

すこしだけ

力が入っていた

いまは

それがない

だから

寂しくない

ステージが変われば

関係も変わる

それは

当然のこと

“なくなる”と

思ったことは

ないけれど

それでも

強く

深く考えないようには

していた

信じ切ると

揺れそうだったから

それで

保っていた

でもいまは

力を入れて

いないのに

“切れることはない”

確信に近い

そんな感覚がある

自然体でいるのに

ふっと

それが出てくる

これは

わたしが

“どんな関係性の

中でも大丈夫”

そう言える位置に

来たということ

だから

この先どうあっても

崩れない

これまでの関係が

“再配置”された

同じ地平に存在する

一人の人として

わたしが立っている

この場所からは

そんな

静かで

穏やかな景色が見える

とても綺麗で

美しい世界

その世界に

誰ひとり

置いていかずに

連れていく

でも

前のままじゃ

連れていけない

だから

次の世界に合った形に

“過去のわたし”は

少しだけ

形を変える

みんな一緒に

新しい地へ

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