「後ろ姿の美学」

背中で

人生を語る

その人の

人間性も含めて

目に見えない部分を

語る場所

その人の

人生観や在り方が

映し出される

まだ

揺れの中に

いたのだとしても

揺れを抱えながら

一人で立っている

その姿は

重心が下がり

安定感が出る

周りに紛れずに

ただ通り抜ける

自分の輪郭を

溶かしたりせず

その形を

綺麗に保っている

それは

自分の人生を

自分で引き受けた人の姿

たとえ

その渦中に

いたとしても

誰にも寄れない孤独と

戦っていたとしても

その

後ろ姿からは

自分を

引き受けた人にしか

出せない

あの静けさが

にじみ出る

自分の世界を

更新するには

一度や二度の

試みでは

変えられない

一瞬たりとも

気を抜かずに

そこに

立ち続けない限り

絶対に

変えられない

完成形までは

道のりが

あるかもしれない

けれど

迷いと孤独を

抱えながらも

そこに在る

その姿

静かな

自信が見える

その

背中の在り方には

凛とした

美しさが宿っている

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