「同じ高さで」

わたしの中で

一貫して

ずっと

変わらなかった

ものがある

“わたしの気持ちは

 変わらない”

たとえ

外側から

大きな

揺さぶりが

来ても

内面が

大嵐のように

激しく

吹き荒れていても

“変わらない”

この部分

だけは

何があっても

絶対に

揺らがなかった

たったの

一度も

そこから

動いたことがない

無理やり

何かに

しがみついて

思い込もうと

しているとか

“こうあるべき”

といって

決めつけていた

わけでもない

あれほどの

これまでの

生き方を

変革する

強い渦の中に

いた時でさえ

そこは

全く動じなかった

まるで

そのまわりに

なにか結界が

張られて

いるかのように

“そこだけ”は

静かで

何にも

侵すことが

できない

空気があった

張りつめて

いるわけでも

力を入れて

守っている

わけでもない

でも

ピンと張った

そんな

凛とした

空気感

その場所に

ただ

静かに

わたしの想いは

置かれていた

きっと

そこは

わたしの

いちばん

大切なものだけが

入ることのできる

誰かの目に

触れることのない

そんな場所

世界からの

問いが来たとき

まわりは

少し揺れた

でも

ここは

動いて

いないことに

気付いた

わたしの中に

“残るもの”が

浮き彫りに

された

そして

変化に気付く

言葉が

変わっていた

“わたしの気持ちは

 変わらない”

から

“わたしたちは

 大丈夫”

へと

保証も

確認もない

言葉も

交わしていない

でも

なぜか

“わたしたちは”

と言えてしまう

その理由

それは

希望でも

思い込みでも

未来予測

でもない

いちばん

近い表現は

“同じ地面に

立っている感覚”

同じ方向を

向いている

約束でも

手をつないでいる

感覚でもない

ただ

逃げない

削らない

奪わない

その

立ち方が

一致している

そんな感覚

言葉にするのは

少し

難しい

どれも

ズレている

感じが

してしまう

“信頼”だと

能動的すぎる

“縁”だと

他力すぎる

“確信”だと

強すぎる

でも

“わたしたちは

 大丈夫”

未来を縛らず

今の

立ち位置だけを

言ってる言葉

これは

“状態の名前”

なのかもしれない

静かで

余計な動きの

いらない状態

あのまま

ずっと

“安定した地点”に

留まって

いたら

“わたしは

変わらない”

から

“相手がどうあれ

わたしはわたし”

こういった

切り離しが

混じってきた

かもしれない

でも

ちゃんと

通過して

辿り着いていた

わたしが

望む

“ひとりじゃない”

“誰かと

 関わる自分”へと

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