「原石の思い」

透明な

原石が

姿をあらわした

「これが

 本当の姿?」

半分正解で

半分違うかな

「こんなに

 綺麗なのに…」

その

石の中に

何が見えた?

「記憶…」

どんな?

「過去の

 少し痛かったもの」

どんな気持ち?

「胸が

 ざわざわした」

どうして?

「あの時の

 あの場面に

 自分が

 戻ったような

 感覚に

 なったから」

苦しかったの?

「うん

 すごく辛かった」

その時のこと

よく覚えて

いるんだね

「本当だ

 ずっと

 忘れていたのに

 いま

 すごく鮮明に

 蘇ってきてる」

忘れて

いなかったんだね

「わたしが

 見ないふりして

 置いてきたのかな」

辛くて

痛かったのなら

仕方ないんだよ

「でも

 ずっと

 そのままに

 してきていた」

でも

こうして

見つけてあげられた

でしょう?

「うん」

それで

いいんだよ

ただ

時間が

必要だった

それだけ

なんだ

「寂しい思い

 させちゃった」

うん

でもね

きっと

原石は

知って

いたんだよ

あなたが

成長した姿で

迎えに

来てくれる日が

来ることを

あなたが

頑張っている

あいだ

原石も

ここで

じっと耐えて

頑張った

あなたは

絶対に

来てくれるって

信じていたから

だから

ひとりじゃ

なかった

一緒に

頑張って

いたんだよ

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