「涙」

涙が

とまった

何をしても

無理だったのに

外を 歩いているとき

音楽が耳に 入ってきたとき

空を 見上げたとき

下を 向いたとき

ご飯を 食べているとき

何も していないとき

お風呂に 入っているとき

眠るときも

朝 目が覚めたときも

夢の中でだって

ずっと

泣いていた

一生分の涙を

流したんじゃないか

ってくらい

自分の涙で

溺れそうに

なるくらい

それが

すこしずつ…

そして

とまった

でも、それはね

決して

枯れたわけじゃないんだ

不思議なんだけど

涙の分だけ、満ちたんだ

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