この世には
自分のそっくりさんが三人いると
聞いたことがある
過去にも
何度か目にしたことがある
でも今日は
本人かと思うくらい似ていて
目を疑ってしまった
こんな所に
いるはずがないのに
頭では
違うと分かっているのに
それを跳ねのけるくらいの
衝撃だった
その姿は
知り合って間もない頃の相手に
よく似ていた
一瞬で
わたしは当時に
引き戻されていた
横顔や頭の形
後ろ姿に立ち姿
手の組み方まで
見れば見るほど
本人なのかと思うほどに
同時に
自分の胸が
すごい勢いで高鳴っていた
あの頃の感覚が
蘇ってきたかのように
他人だと分かっているのに
見ることができない
でも
気になって仕方ない
あの嵐のような
ときめき
直視することも
息をすることもできなかった
「ときめき」や
「恋」という言葉じゃ軽すぎる
淡くて
可愛いものじゃない
重くて
恐怖という言葉が
一緒に目の前に現れた
この出会い
その
一番初めの二人の姿を
わたしは思い出していた

