いま思えば
わたしは
相手がいちばん
欲しがっているものを
与えていなかった
束縛は
エスカレートしていく
自分の中にある不安を
「支配」という形で
埋めようとする
自分の価値を
確認したくて
目に見えるもので
証明しようとする
実際は違っていたけれど
言葉ではいつも
「わたし」や「女性」を
尊重していた
その奥では
女性を「恐れている」ようにも
感じていた
でも同時に
女性に「救い」も
求めていた
自分の中の
満たされない「何か」
癒えない「傷」
そういった
飢餓感を
満たしてほしくて
その
求めている「安心」を
わたしから得ることは
できなかった
それが
束縛を加速させてしまっていた
表面では
支配されていたけれど
わたしは
自分を守っていた
「嘘は言わない」
「大事なことの返事はしない」
「夢はあきらめない」
相手が望んでいたものを
何ひとつ
手放していなかった

