お互いの立場が
逆転する
いま
そこに来ている気がする
これまで見てきた
それぞれの世界を
反対側の位置から
もう一度見る
ここで
何が起きるのか
お互いが
感じていたものを
想像ではなく
体感として
理解できるようになる
反転した世界の中で
見えてきたのは
相手だけじゃなかった
こちらの思いに
何の返答もなく
期待だけ
持たされている
渡した側は
その理不尽な形を
飲み込んで
ただ
待たされることを選ぶ
何度
期待を裏切られたとしても
期待させられて
落とされる
この落差は
本当にしんどい
落差が大きいほど
このあと
自分を責める方に
いってしまう
自分の努力不足
自分が原因
そうやって
自分にできた傷を無視して
相手のことを
正当化しようとする
自己犠牲のループ
これが
反転することで
自分の行動の結果を
深く知ることになる
形にして
渡してきた人に対して
曖昧にして
動かないことは
優しさでも
誠実さでもない
ただの
甘えだったことを
その表面には
自分を動かすことで
相手を傷つけたくない気持ちが
あったのかもしれない
だから
動かないのが
一番安全
それで
お互いのことを守る
「相手を傷つけたくない」
その深層には
「自分が傷つきたくない」がある
だから
反応を返さず
何も言わず
いつも通りで通す
現状維持をして
はっきりした答えを
出さない
責任から逃げている
その行動は
相手のためを思って
したはずなのに
結果
逃げとなって
相手を深く傷つけている
相手の思いを
勝手に
なかったものにしているから
もしかしたら
過去に
同じように傷つけてきた人が
いたのかもしれない
でも
過去は
変えられない
事実を
事実として
受け止める
相手の気持ちも
逃げた自分自身のことも
「なかったことにしない」
相手の傷を
なかったことにせず
形として
一度存在させる
それは同時に
未熟だった自分を
存在させることになる
自分の中にある
恐怖心
未熟さ
責任の重さから
逃げてしまった事実
これを
自分の中で
ちゃんと通過させてあげる
きっと
自分でも
ずっと分かっていた
逃げだと分かっているけど
動けない
その葛藤と
戦ってきたはず
役割と本心の間で
苦しんできた
でも
未熟だった自分が
ダメなわけでも
見ないふりをしてきた自分が
間違いだったわけでもない
傷つけた相手に
懺悔し続ける必要はない
それは
相手の課題なのだから
「あの時は
あれでよかったんだ」
あの時の
自分ができる
精いっぱいだった
大切なのは
その事実を
消さないこと
言い訳で薄めない
でも
永遠に自分を
罰し続けない
責任は
罪悪感を
抱き続けることじゃない
現実を直視したまま
次の行動を
選ぶこと
過去の自分が選んできた
構造を壊して
新しい選択をする
相手を傷つけていた事実は
きっと
自分にも同じ傷が
できている
人の痛みに
敏感であれば
なおさら
罪悪感を見ずに
外側の理由で
言い訳をして
痛みを奥へ
押し込める
すぐに
手当てをしないから
その傷は
地味に痛み続ける
そして
時間が経って
逃げの応急処置が
効かなくなったときに
一気に化膿して
吹き出す
傷がないように
見えるだけで
自分も
とても深く
傷ついている
痛みを感じるのは
「弱く」なったからじゃない
自分自身が
戻ってきたから
だから大丈夫
何も怖くない
だってそれは
その自分を
受け入れられるようになった
証拠だから
そのために
ここまで頑張ってきた
そして
いま
自分のもとに戻ってきた
だから
いまの自分を
信じる
前の自分とは、
違う
過去の自分がいたから
いまの自分がいる
ここから
手を取り合って
同じ過去を繰り返さない
自分になるために
それが
新しい世界で生きる
自分の姿だから

