「暗黙の了解」

わたしとは

正反対で

その人は

「結婚」に対する

意識が強かった

とくに

子どものことに関して

そうだった

「結婚をして

 家庭を持ってこそ

 一人前 」

この価値観が

相手の世界の

前提だったように思う

いつも

何かに不安を抱えて

焦っていた

だから

日の浅いうちから

結婚の話が

出る

この時点で

わたしは

相手の仕事の

サポートをすることに

なっていた

話の展開に

ついていけない

記憶が

抜け落ちたのかと

思うほどに

年齢差が

あったから

仕方ないのかもしれない

でも

それなら

はじめから

わたしを

選ぶべきじゃない

そう

思うけれど

相手からしたら

結婚適齢期の人と

お付き合いをすること

それは

「結婚願望がある」

という

「暗黙の了解」

と捉えたのかもしれない

でも

恋愛経験が

ほとんどなかった

19歳の

わたしには

そこまで考えが

及ばなかった

最初から

ズレが

生じていた

とくに

確認し合った

わけじゃないけれど

相手の中で

わたしからの

「了承」はもらった

という

認識だから

何を言っても

話をかわされる

気付いた時には

すでに

遅かった

お付き合いが

始まった時点で

もう

引き返せなかった

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