ずっと
何かを創りたかった
その何かを
探し続けてきた
こうして
自分を表現できるようになっても
それでもまだ
探していた
わたし自身が
ぜんぶ詰まった世界
自分の情熱と
命のすべてを注ぎ込んで
創る世界
「これを創るために
わたしは生まれてきた」
それくらい
魂を震えさせる
わたしの分身のような
深い世界を
ずっと
創りたかった
その世界は
わたし一人で
創れると思っていた
本当は
創れなければいけないと
思っていた
これまでも
一人で創ってきた
だから
それと同じだと
わたしは
探し求めていたその世界を
ようやく見つけた
言葉で
音で
絵で
人が
自分自身へ還っていく世界
一人で立ち
自分の意思を生きながら
それでも
誰かと響き合う世界
わたしの全身全霊で
表現したい世界を
ついに見つけた
けれど
その世界は
これまでの形とは
違っていた
一人では創れない
自分で想像して
それなりの形にはできる
でも
本当に
求めている形にするためには
あなたが必要だった
その事実に
気づいてしまった
願望でも
依存でもない
けれど
あなたがいないと
成立しない
ずっと
一人で立つことを
命がけで積み重ねてきた
自分を生きるために
境界線を引いて
自分で立って
誰かに委ねず
自分の足で
ここまで来た
だからこそ
その事実を認めるのが
怖かった
まるで
それまで積み上げてきた自分を
否定するような気がしてしまうから
でも
逆だった
一人で立てたからこそ
認められた
その順番が
大切だった
「必要」と「支え」は違う
不足から
「あなたが必要」ではなく
「わたしが創りたい世界には
あなたがいる」だった
世界を見つけたのはわたし
創るのもわたし
歩くのもわたし
その世界の中に
あなたという存在がある
だから
あなたが主役じゃない
世界が主役
わたしの創る世界に
欠かせない一人として
あなたが存在している
共鳴は
響き合うこと
そう思っていた
けれど
それぞれが立ち
それぞれを生きる
だから
響く
共鳴は
響き合うことから
共鳴して生きることへと
変わった
誰も必要としないことが
自立ではない
頭では
ずっと理解していた
でも
あなたが必要と言うことと
わたし一人では
完成できないことを
無意識に結び付けて
否定していた
あなたがいなくても
生きることはできる
でもそれは
わたしを生きているとは
いえない
創作は
わたし自身を生きること
創作は
わたしの呼吸から生まれる
けれど
あなたがいないと
呼吸が止まって
循環しなくなる
わたしの世界から
色と光が
失われていく
でも
あなたがいると
体温が宿る
わたしの世界が
色付いて
息をし始める
あなたがいることでしか
生まれない世界がある
そして
わたしがずっと
切実に求めてきた世界は
その世界だった
あなたがいる
あなたと共に創る世界
だから
ようやく認める
わたしには
あなたが必要
あなたは
わたし自身だから

