「真珠の輝き」

祖母は

とてもオシャレな人

黒に対する

こだわりも強く

素材

光沢

質感

徹底的に吟味する

毎年1月になると

春服について

考え始める

そして

自分の手で

洋服を仕立てて

準備をする

祖母の

何歳になっても

自分を美しく保ち

品性を忘れない

その生き方を

心から

尊敬している

若い頃から

真珠が好きだった

宝飾品には

興味がないけれど

真珠だけは

違った

真珠は

若さではなく

内側に重なった時間が

静かに輝きになる

流行ではなく

表面的でもない

一貫性があって

自分で選べる

それは

時間を通ってきた

積み重ねのある女性

品性は

持って生まれたものも

あるけれど

やはり

どのように

生きてきたか

心の在り方が

現れてくる

それが

本物が似合う

女性をつくる

母から

祖母の真珠のネックレスを

譲り受けた

そして

時がきたら

きっと娘へと渡される

そうやって

長い時間大切に

世代を越えて

受け継がれていく形を

美しいと

感じる

真珠は

女性の美しさを

引きだす

ダイヤモンドのような

放つ輝きではなく

内側から

滲み出る輝き

だから若いときは

まだ輝きが

表面に留まる

かといって

年齢だけが上がっても

輝けない

自分の内面が

どれだけ

熟成されているか

そして

外側と

一致しているか

真珠のイヤリングを付けて

立った時

それが

姿にすべて現れる

ごまかせない

嘘がつけない

本物だけが

出せる輝き

祖母の

在り方を見て

女性としての

喜びを知った

美しくあること

美しさを望むことを

遠慮してはいけない

真珠を着けた

わたしではなく

真珠を着けることを

選んだわたし

わたしの憧れは

祖母のような

真珠の輝きをもつ女性

そんな在り方に

惹かれている

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