わたしは
大切にしたいもの
手に入れたいものほど
迷わず動いて
近づく
でも
大切なものほど
動かさないことで守る人もいる
それは
弱さや臆病さの
表れのこともあれば
傷つけないために自分が耐える
その選択のこともある
それぞれ
その奥には
本気だから
壊したくない気持ちがある
失いたくない気持ちは
同じ
軽く扱えなくて
静止することが
誠実さの形になる
動く本気と
止まる本気
そのあいだに生まれる
曖昧さ
本気の形は
必ずしも同じ動きでは
現れない
ためらいなく動けることは
確かに強いのかもしれない
でも
動かないことは
動くことよりも
エネルギーがいる
自分の中に
生まれている圧を
ひたすら抑えて
耐え続ける
内側の消耗が
激しいに違いない
その忍耐力と精神力を
強さと言わずに
何というのか
正面から
自分と向き合うことができなくて
傷つくこと
傷つけることを恐れて
避けていたとしても
無傷なわけではない
外傷はなくても
内側には傷がある
ただやっぱり
本気は外に出さないと
存在できない
内側で持ち続けている
そのエネルギーは
いずれ限界がきて
溢れ出る
そこには
本当は
自分の意思で
自由に
大きく動きたい自分がいる
動かないことを
自分で選び
その痛みまで引き受けることも
ひとつの強さ
でも
動くことも
動かないことも
選べないまま
そのあいだに
留まり続けると
誠実さだったはずの形が
曖昧さへと
変わっていく
だから
ずっと一緒に走ってきた
自分自身を信じてあげる
自分で自分を傷つけるのは
もうおしまい
耐えることで
見えない傷を作るよりも
どうせなら体当たりして
擦り傷を作ったらいい
完璧じゃなくていい
形だって崩れていていい
その真ん中に
自分の強い意思があるのなら
それがすべて
それ以外は
いらない
強い人は
全く揺れない人ではない
迷いも
焦りも
不安も
全部持っている
それでも逃げずに
一緒に在り続けられる人
怖さから逃げない強さと
弱さを受け入れる強さ
弱さと強さの
両方を持っている
そのエネルギーで
自分を傷つけるのではなく
外の世界に向けて
強く放つ
強さとは
行動力ではなく
自分が選んだ形の代償まで
自分で引き受ける力
それは
強くて優しい光になる
その優しさを受け取った人は
きっと幸せな気持ちになる
そして
自分自身も満たされる
自分の色
自分の形
そのすべてが
光になる

