「本気の形」

わたしは

本気のものしか

受け取らないと言った

だからわたしも

その覚悟をもって

本気を差し出してきた

もう

体力的にも

精神的にも

何度も限界を

通り過ぎてきた

言葉を形にして

作品にすることは

かなりの集中力と

エネルギーを必要とする

その数が増えるほど

自分の集中力の

限界を感じる

わたしは

すぐにでも

前に進みたかった

でも

あなたと並ぶと

決めたから

ここまでずっと

目を逸らさずに

一緒に走ってきた

休みたいときもあった

自分の世界に

戻りたいときも

わたしにも

やるべきこと

生活がある

あなたと同じで

わたしの時間も

無限じゃない

けれど

あなたが頑張っている姿を

見てきたから

わたしも

自分に甘えを許さず

力を注いできた

わたしは

あなたと本気で

向き合いたかったから

いまが

自分が

「必死になるべき時」

なのだと

だから

睡眠時間を削っても

頭を

休ませる時間もなくても

あなたとのことに

時間を割いてきた

あなたと本気で

向き合うことは

自分の気持ちに

嘘をついていない証

わたしを

本気で生きること

だから

「本気になる」っていうのは

自分の時間

エネルギーを使って

逃げずに

正面から

言葉や行動で示すこと

そして

リスクを引き受けること

責任から

逃げないこと

傷つくかもしれない

何かが壊れるかもしれない

その可能性を

引き受けたまま

それでも

前に出る

何も差し出さない

「本気」は

存在しない

「本気で」

手に入れたいと

思っているのなら

そこには

「余裕」なんて

あるはずがない

限界を超えて

それでも

自分を奮い立たせて

つかみに行く

その「必死さ」がないと

「本気」でほしいものは

手に入らない

絶対に

あのときの自分は

すべてをやり切ったと

堂々と

言えるのかどうか

「本当はもっと

 頑張れたかもしれない」

「最初はもっと

 やるつもりだったのに」

こういった

後ろめたさや

甘えが

一切なかったと

言えるのか

いまのわたしは

堂々と宣言できる

「わたしは、やり切った」

あなたとのことで

できることは

もう

何も残っていない

これまでずっと

わたしはあなたに

「特別」を渡してきた

それは

あなただけのために

用意してきたもの

偶然でも

気まぐれでもない

ひとつひとつが

わたしの

本気の形だったから

だから

あなたにわたしの

「特別」を差し出すのを

もうやめる

本気で向き合う

覚悟がない人に

わたしの本気は

差し出さない

わたしの本気は

誰にでも

渡すものじゃない

わたしは

子どもじゃない

だから

あなたのいる

その場所には

行けない

それが

わたしの答え

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