「出航の条件」

“自分で人生を引き受ける”

“自分と向き合う”

本気さ

真剣さ

覚悟

そんな雰囲気

でも

自分と向き合うこと

案外抽象的で

イメージが湧きにくい

かもしれない

人が

自分で人生を

引き受ける前

ほぼ例外なく

何かを

“追って”いる

誰かの評価

安心

正解

居場所

愛情

自分の不安を

相手や状況で

埋めようとする

内側にまだ

立てていない人に

焦りと不安は

セットだから

だから

外側の反応で

自分が揺れる

自分のエネルギーが

相手の外側に

向かっている

でもこれが

“自分と向き合う”

形に変わると

自分の位置に

立ったまま

相手を見るけど

動かさない

自分の感覚を

確認して

逃げずに

現実を見る

エネルギーが

自分の中心から

出る状態になる

外に

エネルギーが

向いている時

何かを

追っているようで

実は

“逃げている”

ここに

気付くこと

いったい

何から

逃げているのか

それは

“自分自身”

自分自身を

どう扱うのか

それが

問われている

例えば

“偶然”という名の

状況

たまたま会っただけ

つい

声をかけただけ

深い意味はない

だから失敗しても

“偶然”の

せいにできる

責任を回避できる

偶然という名の

逃げ道を

自分で用意している

“ながら”

“ついで”で扱われる

相手に対しても

失礼だけど

同時にそれは

自分で自分を

同じように

扱っていることになる

自分の大切な

言葉

感情

行動

そして人生

それを

そんな

“ついで”の扱いに

してもいいのか

何かを渡すことは

相手に対して

責任を負うことと

思いがちだけど

そうじゃない

その本質は

相手に対する

責任の重さではなく

自分の人生を

引き受ける勇気がない

ということだ

責任感は

誠実さにもなるけど

逃げ道にもなる

どんな反応でも

自分の姿勢を崩さず

自分の責任で

立っていられるか

それは

相手の責任を

背負うことではなく

背負うのは

相手じゃなくて

自分の人生

自分の責任で

相手を尊重すること

それが

自分と向き合う

ということ

“偶然”を捨てる

捨てた瞬間

人は変わる

“定めて動く”

これが

人生を引き受ける

覚悟を決めた人の動き

流れで

空気で

なんとなく

こういった

曖昧さがなくなる

状況を主語に

している限り

人生を動かせない

“人生の主語を

自分に戻す”

“自分が”

会いたかったから

会いに行った

書きたかったから

書いて伝えた

伝えたかったから

言葉を選んで伝えた

そして

結果がどうであれ

その空気を

自分で受け取る

ここに初めて

“自分の人生を引き受ける”

が宿る

向き合うことは

何かをする

ことじゃない

“逃げ道を消すこと”

一つずつ

偶然や状況に

回避していた

逃げ道を

消していくと

やがて

自分から逃げていた

自分に気づく

有耶無耶にして

自分から目を背け

自分のことを

大切にできて

いなかったことに

自分で

自分の価値を認め

受け止めてあげること

それができたら

自分が自分に

戻ってくる

人生の主導権が

自分にある

それが

覚悟が定まった

人間の在り方

なんとなくの

曖昧な状態では

航海には

出られない

進路も

自分自身も定まって

出航できる

自分で自分の

舵を切る

その先には

未知の世界への

冒険が待っている

この境地に

辿り着いた人も

いま

ここへ向かっている人も

自分に命を

燃やしている感じが

やっぱり

たまらなく

かっこよくて

惚れ惚れする

わたしは

そう感じる

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