優しい顔をして
近づいてきていた
静かに
すぐには
気付かないほど
自然に
わたしの
目の前に現れた
「刺客」の姿
優しい顔
「それらしい」顔をして
静かに
わたしに
問いを
投げかけていた
それは
突然世界が
ひっくり返るような
劇的なものじゃない
自分の内面が
激しく
揺さぶられるようなもの
でもない
ただ
自然に
とても綺麗に
洗練された形で
気付けば
そこにいた
何も疑わず
いつものように
受け入れ
自分の内側に
入り込んでいた
すぐには
結び付かなかったけど
その場面は
何度も
わたしの中で
繰り返されていた
そして
同じ言葉を
何度も反芻していた
これこそが
刺客の姿をした
「世界」が
わたしに与えた
「問い」
でも
不安で揺らす
言葉じゃない
わたしは
何かを選ばず
「両立させる生き方を選ぶ」
そう
自分の意思で
決めた
「誰かを必要としなくても
生きていける」
それは
きっと本当だ
だから
夢を選ぶことは
誰かとの関係を
諦めることだった
一人で
生きていけるからこそ
無意識で
ずっと
誰かとの関係を
選んできていた
でも
いまの
わたしの手元には
やっとつかんだ
「自由」がある
ずっと
願い続けてきたものが
その刺客は
優しくわたしを
試しにきた
「それ
幻想じゃない?」と
一歩間違えば
また
どちらかを選ぶわたしに
戻っていたかもしれない
誰かを「必要」としなくても
やっていける
でも
誰かを「必要としない」
生き方を
選んだわけじゃない
「必要か不要か」
その世界から
わたしは
もう降りたから
「ひとりでも生きられる
強い自分」
この物語には
もう
戻らない
これまでの
自分の未来を
「更新」する
だから
世界からの問いには
こう答えたい
自分で選んだことは
最後まで
守り通す
なにかを
「選ばない選択」
それは
選ばされる構造から
降りること
だから
わたしは
「自分のまま」
誰かと関わる生き方
この
「三つ目の選択肢」
それを選ぶのだと
これまでの
わたしは
「対話」をせずに
はじめから
相手の不安を
解消する役割を
背負って
自分を削って
合わせていた
その方法しか
知らなかったから
でも
これからは違う
「自分の在り方を変えずに
対話をする」
距離があっても
時間が足りなくても
環境が
変わっても
わたしは
削らずに
黙らずに
飾らずに
その都度
擦り合わせる
きっと
これが
選ばない選択の
「中身」
だから
もう大丈夫
そんな気がする
世界は
静かに
教えてくれた
「その在り方で
現実を扱えますか?」と

