「言葉の途中」

あ、まただ

また

止められた

いつもそう

流れを止められる

何でなのかな?

聞きたく

ないのかな?

でもいつも

なんでも

話してって言ってた

なんでも

聞くよって

わたし

嬉しかったことがあったの

すごく

感動したことがあった

新しい発見があって

すごく

ワクワクしたの

この気持ちを

伝えたかったんだ

あなたに

でも 

ほら

途中で

止められる

あなたの声が

入ってくると

自分の言葉たちが

行き場をなくす

リズムに乗って

心地いい

音楽の中にいるように

外へ出て

いきたいの

自分の感情をのせて

その時の光景を

自分の言葉で

語りたい

だから

「オチ」なんてないの

楽しませたくて

話したかったわけじゃない

ただ

聞いてほしかっただけ

それだけなんだよ

全部

話したかった

最後まで

語らせてほしかった

聞いて

ほしかった

話を

中断されるたび

「オチ」を

求められるたび

わたしの言葉は

動きを止める

そして

何も言わなくなるの

静かに

行き場をなくすんだ

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