その人たちから
出ている空気は
中学生のころ
クラスメイトたちが
出していた空気と
同じだった
自分たちと違うものを
孤立させようとする空気
その輪に
入りたいわけじゃない
ただ
多い方が正しくて
一人は間違いのように
見せられる空気
仲の良かった友人は
一人で立っている子だった
外見も雰囲気も
大人びていて
とても目立っていた
そして
自分に向けられている
敵意や妬みを
軽くあしらっていた
いま思うと
あの静けさは
中学生のものじゃなかった
でも
わたしも同じように
相手にしていなかった
その理由が
いまなら分かる
高校生のときも
目をつけられたことがあった
ただ
中学のときと違うのは
相手も
一人だったこと
ある日突然
態度が変わった
分かりやすい
嫌がらせだった
周りが見ていても
関係ない
「堂々と」ぶつけてきた
しばらくは
耐えていた
そして
「わたし、何かしたの?」
その子に
正面から聞きに行った
そこから
嫌がらせはなくなった
理由はいまでも
分からないまま
お互い
きっと似ていた
不思議な子だった
輪の中にいるけれど
わたしには
一人でいるように見えていた
一人でいる
わたしを見て
本当は
自分も一人であることを
わたしが
映し出してしまったのかもしれない
わたしは
無意識に判断していた
集団の中からしか
自分を出せない人は
相手にしない
でも
一人で向かってくる人には
正面から受けて立つ
同じ「嫌がらせ」でも
中身が全然ちがう
自分が
「同等」だと認めた相手にだけ
わたしは反応する
それは
いまもむかしも
何ひとつ
変わっていなかった

