色を見つけた
頭の中には
「こんな感じ」の
イメージはあったけれど
実際に色を置いてみると
しっくりこない
何かが足りない
方向性は合っている
でも
何かが少し違う
数日前からひとつずつ
自分の中で
はっきり見えていなかったものたちが
順番に形になって
現れ始めた
霧が晴れると
こんなに綺麗に目の前に出てくるのかと
疑ってしまうくらいに
自分の可能性が広がっている
挑戦してみたいことが
次々に溢れてくる
冷静にみたら
そんなに色々なことを
いっぺんにやって大丈夫?
心配になってしまいそう
以前のわたしなら
躊躇っていた気がする
ひとつずつ
順番にやらないと続かないし
身につかないと
それぞれの形は違うけれど
全部つながっている
一見違うものだけれど
本質は同じ
「わたしの在り方」
全部そこから出てきているもの
だから
たくさんあるけど大丈夫
ブレずにやっていける
どれも
やったことのないものばかり
世の中に
認知された形として
まだ存在していないかもしれない
お手本がないから
自分でつくっていくしかない
もっと
怖さが出るかと思ったけど
意外とそうでもなかった
自分で開拓していくこの感じに
わくわくが止まらない
未知の世界への好奇心が
溢れてくる
未来は分からない
でも不安はない
「自分の世界を絵で描く」
これは
ずっと決まっていた
使う素材も決まって
なんとなくイメージはできていた
けれど
どんな風に描くのか
「何を」描くのか
そこはまだ
はっきり見えていなかった
言葉の波が落ち着いて
いまのわたしの中には
あの溢れ出るような言葉は
もう流れてきていない
代わりに
じわじわと
「色」が見え始めていた
色の質感
重なり方
光の加減
触れられそうな色が
わたしの中に
描かれている
ずっと探していた
アトリエの色
それは
わたし自身の色
それを
ついに見つけた
真珠のように
内側から滲み出るような光
内面にある
言葉になる前の存在
揺れ動いて
形になる前のもの
わたしが
描きたいもの
病に苦しんで
暗闇の中にいたとき
一筋の光を見た
バッハの音楽に触れて
崇高な光に胸が震えた
「色の光」
ウィリアム・ターナーの世界
あの空気と光に
わたしは一気に惹き込まれた
「空間の光」
去年の夏に足を運んだ
安藤忠雄建築の光の設計に
衝撃を受けた
「質感・層の光」
洋服を作りたいわけじゃないけれど
美しい布やレース
繊細な刺繍が大好きだった
透け感
光の通り方
「層」の重なりに
わたしは惹かれていた
それぞれに共通しているのは
「光」
わたしは
どれかひとつではなく
すべてを合わせる
光と層と質感を
「自分の方法」で表現する
外側にある光や空気ではなく
内側の層と光
これを
空間化する
「体験する絵」
これがわたしの創る世界
「絵を描く」よりも
「絵をつくる」
この方がしっくりくる
むかしから
「色」に惹かれていたのも
誰かの作品を見て好きだと感じたのも
ぜんぶ
未来のわたしが辿り着くものに
先に触れて反応していたからだった
過去と未来が
綺麗に
一本に繋がった
新しい人たちとの出会いもあった
きっとこれから
もっと増えていく
出会いを重ねるたびに
わたしの世界はさらに広がる
自分の表現の方向が定まった
迷いはない
準備が整った
ここからは
進んでいくだけ
自分の中に湧き上がるものを
出し続ける
いよいよ
わたしの世界が始まる
いま、ここから

