青の空間
そこに
二人は立っている
過去と現在
そして未来
3次元と異次元
さまざまな
時間軸が入り混じる
そんな空間
流れるスピードも
遅いところと
速いところが混ざっている
その流れは
青い波のように
うねるように描かれている
青は
漆黒でも
白が混ざった
柔らかい色でもない
透き通るような
透明な青
それが
青の空間の青
濁りはない
光を通せる
透明度
ステンドグラスのようで
光を含んだ水のような
深海の青
あたたかい
柔らかい空間とも違う
ひんやりとしていて
どこか無機質
でも
孤独感はない
外側では
時間が止まらずに
それぞれの速さで
流れ続けている
自分たちの時間は
止まっていても
その
青い空間の中に
大きな
透明なガラスの筒が
浮いている
上下左右
どこを見ても
時間の波が見える
そのガラスの筒の端と端に
二人は立っている
身体は
正面を向き合っていない
向いている方向も
反対
ただ横向きに
目線だけが合っている
それはまるで
水族館のよう
ガラス越しに
大きく泳ぐ魚たち
魚たちの動きや
そこにできた
水の揺れ
うねりを見ている感覚
外は激しく動いていても
自分たちのいるこの場所は
静かに止まっている
きっとここは
Liminal
でもLiminalではない
次の二人へと
移行する
でも
それだけじゃない場所
ここは
何も背負っていない
自分に対する
わずかな後ろめたさもない
完全に
自分に正直な自分でないと
立てない場所
「ありのままの自分」
二人は
はじめて
その自分の姿で
お互いの前に立った
透明で
濁りを映し出してしまう空間
それが
青の空間

