自分の中で
あの日は
タイムリミットになっていた
ここまでの流れ
今の自分の状態
今日
なにもなかったら
わたしはどうするのか
でも
明日以降
いまと同じ状態を続けることが
想像できなくなっていた
正直
自分の
集中力と
精神力に限界がきていた
疲れを感じている
自分がいる
だから
これ以上は
もたない
自分の中に
自然と出てきた期限
わたしは
また分岐点に立っていた
これは
二度目
あの時と
似ている
でも
同じではない
白黒はっきりさせる時が
近づいている
そんな感覚
あの時のわたしは
相手を切り離した
正確には
そうじゃなかった
でも
そのときは
そう思っていた
わたしは
対等な関係を
望んでいたから
並べる位置に
たどり着くまで
会うことはない
そう
心に決めていた
その誓いは
固かった
覚悟を決めて
自分と交わした
約束だったから
あの日
わたしの目には
あの時と
同じ結末に
見えていた
だから
あの時と同じように
涙が込み上げ
同じ問いが
胸に浮かんだ
「また
選ばなきゃいけないの?」
「完全に失わないと
踏み出せないの?」
「わたしに
また切り離せって
言うの?」
怒りが
抑えられない
これは
自分に対する怒り
前回と
違うこと
それは
お互いの見ている方向が
一致していると
感じていたこと
前は
一方通行だと
分かっていた
矢印の向きが
合っていない
それでも
相手に
最後の期待を乗せ
賭けに出たように
なってしまった
わたしが
前に進みたかったから
今回は
違う
相手に
望みを託した賭けじゃない
静かに
同じ位置にいると
感じていたから
だから
大丈夫だと
思っていた
でも
すれ違ってしまった
自分の中から出てくる
怒りが
止まらない
怒りに支配されると
すぐ
切り離す方へ
向かってしまう
「わたしの勘違いだった?」
「向こうは
まだ準備ができていなかった?」
「わたしが
焦ったの?」
人には
それぞれペースがある
だから
急かさず
待つことは
尊重すること
わたしも
自分の経験から
それは痛いほど
理解している
わたしは
動きながら
整えられる人間だけど
相手はきっと
完全に整えてからじゃないと
動き出せない人間
お互いの性質と
スピードの違いを受け入れて
わたしは
自分の世界に集中してきた
それでもまだ
段差があったのか
そこに
新しい疑問が
生まれていた
このまま
今の状態を続けることは
わたしが
相手に
「合わせている」感覚になるのは
どうしてだろう
前は
お互いが
別の場所にいることが
分かっていたから
そう思わなかった
手を出したり
迎合したりは
しない
だから
相手が
自分と向き合っている間は
わたしは
自分の場所で自分を生きる
それが
わたしがやるべきことだと
思っていたから
でもいまは
このまま
それを継続することは
相手を迎合しているような
気持ちになる
自分を
差し出している
だけじゃないのか
それは
自己犠牲になる
わたしの中に
怒りのほかに
もう一つの
感情があることに気が付いた
それは
悔しさ
これは
差があるうちには
生まれない
近い位置
同じ位置にいるからこそ
出てくる感情
わたしは
悔しさを感じていた
「あと
ほんの少しだったのに」
あの日の
わたしたちは
やっぱり
同じ高さに来ていた

