もう
始まっていた
空気が違う
重くて
どっしりとした
黒いもの
それは
覚悟の重さの色
揺れが
不安定なときは
突き刺すような
鋭さがある
強い揺れを
自分で制御するから
重さが出る
その揺れは
人生の軸が
動く揺れ
過去の自分を
乗り越えて
本来の自分を
取り戻す
揺れとは
感性のこと
揺れを
解放することは
自分の感受性に
許可を出すこと
感じることを
恐れない
揺れを通して
自分の中の
生を取り戻す
自分の気持ちに
嘘をつかず
そのまま
感じきる
目を逸らさず
逃げたりせず
生きる衝動が
暴走しそうになっても
壊さずに
自分で制御する
感性は
人を弱くするものではない
人間として生きるのに
必要不可欠なもの
その揺れを
すべて引き受ける覚悟を
持てたとき
生きる人間になる
揺れているのに
位置がブレず
存在がブレない
圧倒的な
存在感
逃げずに
その場に立ち続け
エネルギーを
一点集中させている
その姿は
武士のよう
黒い密度の空気
いぶし銀の
武士の重さ
派手さや
華やかさはない
時間をかけて
磨かれたものだけが持つ
重みと品
暗いのではなく
熱を内側に
持ったまま
表に出しすぎない光
本物だけが持つ
深い輝き
光らない
でも目が離せない
軽くない
でも怖くない
静かに
立っているだけで
空気が変わる
鈍い光と
重厚な空気を纏った
その姿が
そこに在る

