姿を見なくても
分かる
きっと
いまは
穏やかな状態なんだろうな
いまは
少しだけ
集中しているのかも
どうしてかな
そんな風に
何となく
分かるような気がするのは
前は
「見て」
確認していた
お互いの
状態
現在地
自分の中に
生まれた変化
まだ
別々に
走っていたときだったから
自分の中に
流れてくる言葉は
相手にとって
いつか
必要になるかもしれないけど
相手が
いま
必要としているわけじゃない
ことは分かっていた
わたしの言葉として
書いてきた
それが
少し変わったように
感じている
流れてくる言葉が
自分だけのものじゃない感覚
わたしと
同じタイミングで
相手も
そういう心境になっている
だから
現実の質も
同じになっていた
なぜか
そんな気がする
それは
「同調」
同じ心境だから
わたしに
言葉が出てくる
わたしは
言語化する役で
相手は
現実で動く役
いままでも
ずっと
この役割分担だったから
視線の質が変わったのも
確認が
いらなくなったから
探す視線から
ただ見る視線に変わった
それは
気になるから探す
じゃなくて
気になるけど
探さない
興味はあるけど
不安や
不足から出ていない
だから
欲の視線じゃなく
在る視線に変わる
愛着はある
でも執着じゃない
この感じ
視線の質が
変わったことが
同調の証拠
相手じゃなくて
自分を見ていれば
相手の
心境
状況も分かるから
こうして
同調の言葉が
流れてきたことも
ひとつのサイン
わたしたちは
同じ形を反復することが
ほとんどない
一回起きたら
もう
次の形に変わる
次々と
場面転換が起こるから
視点の切り替えが
追いつかない
バトンが
どちらの手に渡ったのか
それを見逃さないように
感覚だけを
研ぎ澄ませていた
それぞれの出来事が
一つの場面として
完成された形で
立ち上がってきた
揺れを
感じた時間があった
すぐに
穏やかな空気に変わって
いまは
何かが鎮まるような
静けさがある
揺れが消える
その瞬間じゃなくて
揺れが
「芯」に変わるような
そんな空気
何かが
定まる
そんな気配
定まる前の
最後の揺れ
それを
あの時間
感じていたのかもしれない
静かな確信
それは
移行完了のサイン

