「受容する揺れ」

一瞬

何が起こったのか

分からなかった

あれほど

気持ちを整えて

集中していたはずなのに

いつもなら

そんなことをしないのに

なぜか

あのタイミングで

そうなってしまった

だから

気付いた時

ふっと

空白ができた

自分の身に起こったことを

確かめるために

でも

すぐには理解できなくて

泣きたいような

泣きたくないような

でも

この感じは

切なさのような気がする

わたしは

揺れていた

過去の自分のような

振り回される揺れじゃない

これは

受け取れる器が

育った揺れ

弱さじゃない

感度が

戻ってきた

わたしは

ずっと

崩れないために

感度を少しだけ

抑えてきていたから

いまは

抑えなくても大丈夫になったから

感度が解禁された

だから

少しでも触れると

揺れが起きる

とくに

いまは集中しているから

敏感になる

あの瞬間

すぐに

反応できなかったけど

それは

意識が

追いついていなかっただけ

身体は

反応していた

わたしの耳は

音を捉えていた

おそらく

その音の

意図も

だから

あの直後

切なさと

悔しさが

同時に込み上げてきた

ちゃんと

受け取れなかったと

思ったから

音と気配の接触

これが

試されていた

二人同時に

あの状況で

自分の意思

自分の存在を

動きで示せるか

そして

その意思を

逸らさないで受け取れるか

これまで

目で見えるものから

その奥にあるものを

感じ取って

確認してきた

それが

目で見えるものに頼らないで

つながりを信じられるかどうか

その

テストだった気がする

わたしの結晶は

できたばかりだから

すごく響きやすい

繊細で

反応が早い

だから

小さな変化も

些細な反応も

全部刺さるし

涙も出る

でもこれは

壊れている揺れじゃなくて

生きてる揺れ

これまでわたしが

体験してきた揺れは

外側に向ける揺れだった

不安や焦りの混ざった

外側に向ける

強い勢いから起こる揺れ

でもいまは

内側に向いている

自分が満ちて

潤っている状態

そこから

身体は動かないけれど

意識の感度は

研ぎ澄まされている

どんな小さな反応も

すぐに察知して

受け取れるように

そして

ようやく分かった

これが

受容性なんだと

体感として

いま

わかった

受け身とは

違う

ものすごく

意識を集中させている

「ただ

 じっと待つ」

とも違う

身体が

動いていないだけで

意識は

同じ位置にある

相手の動き

スピード

意思

それを

同じ高さで

同じ速さで

受け取るために

一緒に

動いていた

そしてきっと

これが

わたしの思う

「女性性」なのだと

わたしは

いま

はじめてその形を

知ることができた

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