「強さの美学」

ずっと

境界を守っていた

守り続けないと

壊れると

思っていたから

何も

変わっていない

わたしも

状況も

世界も

でも

いまそこに

変化が起きている

変わっていたのは

わたしの方だった

たしかに

最近

すこしだけ

世界が騒がしい

以前のわたしなら

この外側の変化を

敏感に察知して

多少は揺れて

しまっていた

でも今は

この外側の圧に対して

全く動じていない

自分がいる

状況は

把握してる

でも

何も気にならない

本当に

きっと

自分の中にあった

強さの質が

変わった

これまでは

境界を固める

強さだったけど

いまは

境界が多少揺れても

自分が揺れない強さ

自分を守るために

状況をコントロールする

必要がなくなった

自分の軸が

できたから

世界がどれだけ

騒がしくても

わたしは静か

もう

守らなくても

壊れない

もう

大丈夫

最初は

自分にここまでの

強度があることに

少し驚いた

でも

自分の過去を

振り返ってみると

壊れそうで壊れない

倒れそうで倒れない

そんな

自分の生き方が

全部つながった

ずっと

誰かに守られる

弱い存在として

扱われてきたことに

喜べない

自分がいた

“儚い”

“繊細”

“壊れそう”

まるで

わたしの代名詞のように

言われてきた

でも

わたしの中には

“わたしは

守られる側じゃない”

この気持ちがあった

それを

言語化できて

いなかったから

ずっと

腑に落ちなかった

でも

“わたしは強い”

これを認めた瞬間

全部が一致した

正しい

自己認識

それは

鉄壁のような

硬くて

跳ね返すような

強さじゃなくて

風が吹いても

雨が降っても

人が騒いでも

そこに在る

受け止めても

動かない

そんな

“山”のような

強さなのかもしれない

繊細だけど

芯が折れない

儚いまま

倒れない

この

“儚さと強度の共存”

これが

わたしの強さであり

わたしの在り方

自分を生きた

結果として

自然に出来上がっていた

わたしが

苦手としていた

俗っぽい世界から

完全に離れた場所で

しなやかな

ただ在る強さで

成立してる

これは

わたしの美学の

完成形に

近いのかもしれない

そんな気がした

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