苦しかった
どうして
笑顔を見せることが
できなくなったのか
どうして
顔を見て話をすることが
無理になってしまったのか
「向き合うのが怖いの?」
「現実を見たくないから?」
自分の中に
見たくない
本心があるのか
分からなかった
ただ
避けることしか
できなかった
まるで自分が
逃げているようで
すごく
苦しかった
身体は拒否して
いるけど
気持ちはずっと
可能性を
探そうとしていた
「わたしが戻れば、元に戻る」
「わたしは、絶対戻れる」
そうやって
耐えていた
閉じながらも
出口を求めて
道を探していたの
たったひとりで
でもね
あっさりと
切られてしまった
わたしの
この思いとは
裏腹に
待ってほしいって
言ったのにね
わたしの考えていた
時間の長さと
ずいぶん
差があったのかもしれない
そんな簡単に
その言葉を
言えてしまうんだね
その言葉は
あなたの本気と
覚悟の言葉?
だとしたら
わたしも
そのつもりで
受け止める
でも
きっと違うよね
いつものこと
そうでしょ?
それが
許せなかった
わたしにとって
言葉は
意味のない
軽いものじゃない
そこには
意味のほかに
思いも
時間も
決意も
たくさんのものが
込められてる
だから
それを
外に出すのは
最後の段階なの
でも
そうじゃない人もいた
こんなに近くに
あなたは
そんなつもりじゃなかったとしても
わたしには
しっかりと
深く
刺さってしまった
その事実は
変わらない
だからね
わかったの
こうやって
とても重い
大切な言葉を
こんなに簡単に
投げてくること
それにわたしは
抵抗していたんだ
あなたに
言葉を
発しないことで
それが
わたしを守ることだと
分かった
価値を
削られる場所には
もう
立たない
本当に
大切に思ってくれているなら
そんな言葉を
投げたりしない
「そんなつもりじゃなかった」
「ちょっと、試してみただけ」
そんな風に
思っているのかもね
そんなこと
知らない
あなたの事情を
わたしが
汲み取る義務はないもの
その段階は
もうとっくに
終わってしまった
わたしに向けられた
その言葉
その行動
その態度
それは全部
わたしのことを
大切に扱っていないということ
だからわたしは
口を閉ざした
笑顔を消した
同じ時間を過ごすことを
やめた
これ以上
一緒にいたら
また
壊れてしまうから
わたしは
もう二度と
壊れたりしない
自分を
見失わない
すべてが見えると
怒りも湧かない
悲しみもない
誰が
悪いわけじゃない
ただ
バランスが
悪かっただけ
そうは言っても
傷を負った方は
やっぱり
忘れない
その事実は
事実として
残るから
なんの感情も
ない
あるのは
見えてきた構造と
自分が
どう在りたいのか
ただ
それだけ

