憧れた世界に
踏み出す覚悟を
決めてから
わたしの中で
何かのカウントダウンが
始まっていた
自分の仕事に
情熱を持ち
自分の人生を
生きている
プロの人たちを
目の前にして
その生き様に
胸が震えていた
けれど
嬉しいはずなのに
焦る気持ちが
強まっていく
ここからは
自分の熱をぶつけて
走っていけばいい
ここに来れば
不安も迷いも
消えていくはず
そう信じてきた
でも
わたしから
不安が消えることは
なかった
まるで
何かを
確認するかのように
ひとつひとつを
こなしていた
自分の居場所は
本当にここで
合っているのか
ここが
求めていた
世界じゃなかったら
自分が
どうなってしまうのか
想像もつかない
怖くて
想像することも
できない
たくさん葛藤して
悩んで
迷って
ようやく
見つけた光
絶対
この世界だと
確信していた
それなのに
同時に
疑う自分がいる
この矛盾が
ずっとあった
認めると
何もない自分に
なってしまうから
自分の中の
違和感に
触れないようにしていた
でも
想像ではなく現実で
本物と対面してしまった
その時が
来ている
もう
逃げられない
自分を
誤魔化し続けることは
できない
この苦しみから
解放される日は
来ないのだろうか
ゴールが見えたと
思ったのに
目の前が
暗くなり始めている
そんなとき
白い光を見た
舞台袖から
ライトを浴びて
たくさんの拍手の中
笑顔で応えている
演者の姿を見て
言葉にできない
感情があった
心から
羨ましく思った
急に
足元が
不安定になる
これは
過去に感じていた
嫉妬にも
似ているけれど
少し違った
あの時は
行きたくても行けない
悔しさがあった
今回は
そうではない
自分の求める場所が
間違っていた
全部を通ったから
見えてきた事実
ただ
わたしも
あの光を浴びたいと
胸が
締め付けられた
わたしの場所は
ここじゃない
本来のわたしが
行くべき場所
あのときのわたしは
あの光の中に
それを見ていた

