わたしは
さよならをした
胸が激しく痛んだ
過去の
記憶が蘇ってくる
そのたびに
涙がさらに
溢れてくる
でも
この痛みを止めてはいけない
すごく苦しい
それでも
わたしはこの痛みを
すべて感じきる
そう決めていた
力を抜いて
激しく押し寄せる感情の波を
正面から受け止めた
ひとつ残らず
自分の中を通していった
波が落ち着いても
ふとしたときに
またやってきた
やっぱり
胸は痛む
痛いということは
本当に終わりにしたのだろうか
自分でも
わからなかった
でも確かに
さよならをした
少し時間が経って
自分に起きている変化に
気づいた
身体が軽い
内側から
溢れてくる感覚
何かが外れて
その奥にあったものが
外に出てきている
自分の光が
解放されている
わたしは
未来を手放していた
ずっと握っていた
未来の姿
それが
私の中からなくなっていた
あのたくさんの涙は
解放の涙だった
これは
否定ではなく
完了の涙
だから
苦しいけれど
納得している
自分の中で
そのことが重たくなっていたことにも
気づいた
ズレが積み重なっていた
思うように本音が通らない
でも切れない
これが続いて
少し重くなっていた
だから
悲しいけれど
軽い
無理に切ったわけじゃない
忘れようともしていない
答えが見えなかったから
ずっと終われなかった
だから
自分で動いて
見えるところまで見た
前に進みたいから
区切りをつけたかった
終わらせてもらうのを
待つのではなく
自分で決めて動いた
自分の中の未完了を
終わらせた
どこかでずっと
可能性を残していた
でも
いまはもう
自分でできるようになった
どこかに預けていた
わたしの一部を
回収した
自分の人生の主導権を
ぜんぶ自分に戻した

握っていたものを
手放すと
余白ができた
新しいものが入ってくる
新しいスペース
風が通り抜ける
視界が広がる
自分の可能性が
一気に広がった気がした
無意識にかけていた制限が
なくなった
すると
表に出てこれなかった
自分の願望が前に出てきた
以前は
無謀な夢のように思えていた
けれどいまは
夢ではなく
目標に変わっていた
可能性に
終わりはない
自分を縛るものがなくなると
どこまでも広げていける
わたしは
完全に自由になっていた

