それは
突然のようで
必然だった
激しい動悸
息が吸えないほどの
圧迫感
ついに
始まった
黒い
強い風を起こしながら
近づいてくる
でも
怖くない
ようやく
そのときが来た
古い自分が
掻き出されていく
何ひとつ
残らない
綺麗に
洗い出される
色々な顔を持つ
過去の自分
残ったのは
ただ一人だけ
女性である自分
後ろめたさも
後悔もない
あるのは
ただ
ありがとうだけ
無の空間に
次々と
直感の波が押し寄せる
嘘か
本当か
考えると
たちまち不安が
襲ってくる
何を信じて
何を頼ればいいのか
穏やかだけれど
切迫している
現実が見えなくて
心が折れそうになっても
ひたすら
自分に
正直で在り続ける
疑わずに
動く
そして
自分を信じて
迎えた時間
夜でもない
朝でもない
明るくもなく
暗くもない
境界線が溶けて
曖昧になる
移り変わる
あの時間
白みゆく空
頬をつたう涙
liminalな景色を
一人で見つめていた
望んだ結果ではなかった
けれど
自分を最後まで信じて
立ち続けた
切なさ
痛み
孤独
すべて余すことなく感じきる
たった一人
薄明の空を見つめながら

