「境界線の上」

いつも

音が鳴っていた

それが

自分のフェーズが

変わる合図だった

次へ進む

すると

自分の中から

能動的な感覚が出てくる

わたしは

自分の思いを形にすることに

あまり抵抗がないから

一気に出すことができる

見返りは求めていない

だから

自己完結に近い

まるで

湧き上がるエネルギーで

ひとつの作品を完成させるように

言葉を置くことが多かった

自分の中にある

この気持ちを

ちゃんと伝えたい

返事がなくても

伝えることができれば

それでいい

そのときのわたしの心は

いつも穏やかだった

前に進みたい感覚はある

でも不安や焦りはない

衝動とはちがう

突然出てきたのではなく

ずっとそこにあったもの

その素直な気持ちを

ありのままの形で

ただ伝えたい

気づけば

境界線の上にいた

境界線は

迷うための場所じゃない

方向は見えている

あとわずかで

完全に定まる

その手前

一歩を踏み出すために

一度留まる場所

でも

もう戻らない

だから

答えは決まっている

結果がどうであっても

わたしは止まらない

前にすすむ

それなのに

その結果に

すっきりしない自分がいた

否定でも肯定でもない

曖昧の文字が浮かんでくる

わたしは

表面的な

軽い会話が得意じゃない

自分の夢や

好きなものの話は

深くなってしまう

色々なところに飛躍して

つなげて話をするから

その範囲に留まらない

好きなことの話は

わたしの本質の部分と

直結している

ひとつのまとまりになっているから

区切って話をすることができない

だから

線が見えていると

言葉が出ない

自分を見せられない

線があるのに

外側だけ継続する

わたしには

その矛盾が理解できない

だってそれでは

わたしは苦しくなってしまう

一歩を踏み出したはずなのに

わたしはまだ

境界線の上にいた

目次