黒い姿には
意志が感じられる
怒りにも似た
濃密な
エネルギー
それを
外に漏らさないように
抑え込む
その時に出る
空気が
張り詰める圧
力強い
黒い風を起こしながら
歩いていく
まるで
力の残像が
走るように
黒鳥の羽のような
静かな光を持つ
黒い姿の
向かい側には
白い姿が
立っている
微細な光が
舞い散るように
自分自身が
白い光を出している
白と黒の
研ぎ澄まされた
コントラスト
描き出された
一枚の絵
対立でも
依存でもなく
「美しい対比」
白が白として立ち
黒が黒として立つ
両方が
成立するから
見える景色
黒の中に
揺れや
防御や
曖昧さが混ざると
この黒は
出せない
恍惚として
ずっと
見ていたくなる
純度の高い
漆黒
この黒があるから
白が映える
白も
軽さのある
ふんわりした
白ではない
芯のある
密度の高い
純白
お互いが
ぶつからず
密度を保ち
侵食せず
白と黒として
立つと
美しい構図が
生まれる
同じ色になる
関係ではない
でも
光の密度は
同じ
発光の仕方が
違うだけ
拡散する光と
凝縮する光
同じ強度で
違う色を保つ
違うけれど同じ
これが
対等の完成図
白と黒の
歪みのない
コントラスト
どちらも
主役
並んでも
濁らずに
さらに
輝きを増す
それは
まるで
光と影のように
光があるから
影ができる
影は
光の否定ではなく
同時に
存在するもの
だからこそ生まれる
美しいコントラスト
白と黒の世界

