境界線のかたち
まっすぐ綺麗な線
輪郭がぼやけた
曖昧な線
消えかけて
ほとんど見えない線
境界線は
自分を守るために
必要なもの
境界線だと思っていても
それが
本当に境界線とは限らない
保身から引く線と
尊厳を守るための線
「わたしは線を引いている」
そう思っていても
本当は
怖くて近づけないだけかもしれない
反対に
「わたしはオープンです」
と言いながら
本当は
断れないだけかもしれない
どちらも自由ではない
保身の線を引く人たちは
相手によって
線を引いたり
引かなかったりする
自分で軸を握っていないから
相手次第になる
だから
外側からみると
それは
境界線ではなく
拒絶のように見える
引いてしまうと
自由がなくなり
近づけず
離れるしかない
自分で引いた線の
狭い範囲内でしか
動けなくなる
尊厳のための線を引ける人は
線に縛られない
必要なら近づける
必要なら離れられる
NOも言えて
YESも言える
自分で引いた線の上を
自由に行き来できる
「わたしはわたし」
「あなたはあなた」
これが成立する
自分の国を持つ者同士
相手をコントロールしなくなる
国と国の間に引かれる境界線
それは国境
境界線がない国は
侵略される
でも
国境を閉ざした国は孤立する
本当に成熟した国は
国境を持ちながら交流できる
保身の境界線は
敵が来ることが前提
だからそれは
国境ではなく
実は要塞だといえる
境界線とは
相手を拒絶するためのものではない
お互いの尊厳を守りながら
出会うためのものだ
境界線が引けない人は
優しい人ではない
それは
自分の国を持ててないだけかもしれない
お互いの領域が見えないと
侵略するか
支配するか
飲み込むか
飲み込まれるかになる
国境は
分離の印ではない
相手の国を信頼しているから
自分の国を開くことができる
一方通行では
交流は生まれない
国境
それは
互いの領域を認め合う
信頼の証

