「交差した先に」

最初は

自分を守るためだった

自分自身と

真正面から

真剣勝負をするために

その選択をした

次第に

その選択は

自分以外のものを

守ろうとしていた

けれど

それは

優しさの形をした

介入だった

守っているつもりが

実際は

自分がその位置にいることで

安心していた

役割を

手放す自分に

まだ恐れを

抱えていたから

誰かの近くにいることで

和らいでいた不安

それを

もう人質にしない

それは

冷たさでも

距離でもなく

対等さ

ひとつの選択から

いくつもの役割が

生まれていた

何度も

目の前で交差して

入れ替わっていた

ただ

これは

誰かの成長ではなく

位置の変化だった

自分の意識を

ひとつずつ

元に戻していくと

重なり合った

その中に

違う方向を

向いているものがあった

それが

見えてしまっただけ

それは

誰かを信じた

結果ではなく

自分に戻った

結果だった

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