「満月の前に」

音のない日

自分の中の

無音に集中する

内側に

意識が向くと

目に見えるものが

スローモーションのように感じる

まるで

映画の中に入ったかのように

無音だけど

集中してる

一点に向けて

これは

境界線に立っている音

向こうへ渡る

その手前

静かに

覚悟を決めている

これまで生きてきたわたしと

サヨナラをする

そのときが

近づいている

これまでいた場所から

離れるのは

寂しい

切なさが募る

胸が痛い

未来が

どんな形で待っているのか

分からない

でも

暗闇じゃない

光が見える

その光は

苦しい

怖いものじゃない

深い

孤独を感じる

向こう側へは

一人でしか渡れない

孤独だけど

終わりじゃない

だから

先が見えなくても

怖くない

踏み出せる

夜空に

綺麗な月が見えている

明日は満月

明日のわたしは

きっと

もう越えている

ここから一歩を踏み出したなら

もう戻らない

だから

いま

満月の前に

音のない音を

わたしは聴いている

夜空に浮かぶ月と

孤独を

感じながら

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