漆黒の闇
狭くて暗い
その中で
一人静かに
眠っている
外から見ると
何も動いていない
でも
まだ静かなのに
もう眠りの中にはいない
深く籠っているようで
その奥では
何かが動き始めていた
長い眠りの奥で
金色の瞳が
静かにひらく
目覚めのときが近い
誰にも見えない場所で
王はゆっくりと
自分の名を思い出していく
自分が誰なのか
何のために
ここに生まれてきたのか
本来の自分に
戻るときがきた
静かに顔を上げると
すでに誰も逆らえない
溢れ出る
揺るがない威厳
もう
隠れていない
何も語らずとも
王であることが伝わる
太陽を背負うのではなく
その人自身が
光の中心
自分の中心を取り戻した
存在そのものの光
金色の
長い鬣をなびかせて
力強く
でも静かに
王座に立つ
その姿は
誰もが目を離せない
圧倒的なのに
余裕も感じさせる
近づけないのに
不思議と安心できる
それこそが
王者の品格
今はまだ
眠りの中で力を溜めている
眠る獅子が
起きるとき
それは突然ではなく
もう戻れない目覚め
獅子の王として
生まれ変わる時

