「新月の光」

前の満月のとき

自分の最後の甘えが

照らし出された

うっすら

気づいてはいたけれど

「でも、もしかしたら」

それを手放せないまま

あの日まで来ていた

でも

あの満月の光が

自分がどうするべきなのか

きれいに見せてくれた

「ひとりで美しく立つ」

そのわたしになるために

必要だったもの

長い年月をかけて

積み上げて

作り上げられた壁

自分自身で作り出した

高い壁

その壁を乗り越えるのは

誰かと一緒ではなかった

自分一人で

踏み出す勇気

その覚悟を決めて

乗り越えた壁

自分のすべてを

出し切った

そう思っていたけれど

大きなものを

動かすと

そこには

まだ少し

何かが残っていたりする

その

残っていたものたちを

この数日で

ひとつ残らず

クリアにしていった

まるで

満ちた満月から

新月に向けて

削ぎ落していくように

明日は新月

暗闇の中で

見えない光に照らされる

自分が

次にどこへ向かうのか

それは

勢いよく

スタートするわけじゃない

いま

余分なものを手放して

純化された

自分がいる

神秘的な空気の中

ただ静かに

そこに立っている

準備はできた

ここからは

決意も

覚悟もいらない

無理をせず

力を入れずに

静かに

もう始まっている

だから自然に

そこへ向かい始めるだけ

新月は

きっとそんな日

新月の光を浴びて

新しく生まれ変わる

もう

過去の自分にも

ここまでの自分にも

やり残したこと

未練は

何もない

きちんと

全部を終わらせた

きれいさっぱり

後ろ髪を引かれることなく

前に進んでいける

余白ができると

新しいものが入ってくる

その新しい出会いに

胸を高鳴らせる

夏の新月

とても

素敵な響き

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