「理想の男性」

髪を軽くした

ふわふわのほうが

わたしらしい気がする

背負っていたもの

握っていたもの

すべて

手放した

軽やかになった自分に

わくわくしている

もうすぐ

新しい自分として

立つ日がやってくる

その日に向かって

一気に

流れが加速した

すべてが

そこに向かって

動き出しているかのように

光の中に立つわたしを

完成させるために

自分が軽くなると

できた空白に

新しい発見があった

いつも

正面から受け入れてくれる

まっすぐ向ける

その視線は

逸らさないのに

緊張感や圧がない

視線も身体も

まっすぐブレない

その前では

わたしも曲げずに

まっすぐ立っていられる

目を逸らされることに

慣れているわたしには

とても新鮮

穏やかなのに

黒くて

どっしりとした力強さ

包まれているような

感覚になる

安定感のある背中は

素直にカッコいいなと感じる

その背中を

ずっと見ていたくなる

深い言葉を

交わさなくても

女性として

丁寧に扱ってくれている感覚

それが

わたしの警戒心を

一気にほどく

その大人な在り方に

安心して

寄っていきたくなる

それが

わたしの

理想の男性像だった

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