クラシック音楽を
好きになれないことに
悩んでいた
音楽を学びたくて
来たはずなのに
夢中になれない
自分が
間違っている
感覚になった
自分の本心が
見えない
そんなとき
舞台の世界と
再会した
でも
以前にはなかった
違和感があった
何とも言えない
焦燥感のようなもの
その人たちが
光を浴びて
輝いている姿を見ると
わたしの心が
激しく揺れ
痛み出す
光が眩しくて
まるで
自分の影を
映し出されているように
わたしは
その人たちを
応援する場所ではなく
同じ場所に
立ちたかった
年齢に
差はないのに
その人たちは
自分の光を
見つけている
わたしにも
同じものがある
それなのに
まだ
ここにいる
近くに寄ることで
その差が
はっきり見えた
憧れ
なんかじゃない
わたしは
その人たちに
嫉妬をしていた
わたしも
表現の世界にいきたい
舞台の世界を
創る側になる
当時は
自分で
勝手に作り上げた
クラシック音楽の世界の
こうあるべきに
縛られていた
白か黒かの
二択だから
ここに来たのなら
クラシックだけを
学ぶべき
それができない
わたしは
中途半端で
できていない人間
そう感じて
焦っていた
わたしの中の
反骨精神が
外に出たがっていた
窮屈さを
感じはじめ
枠を壊したい衝動に
駆られる
もっと
広い世界を見たい
熱が初めて
姿をあらわした
自分の
好きの輪郭が
見え始めた
わたしを
生きるための扉
その前にいた
あの頃の自分
あれが
わたしの原点だった

