もっと
違う形で出会いたかった
そしたら
わたしたちは
切磋琢磨できる関係を
築けたんじゃないか
そう
思っていた
相手は
安心できる存在
刺激する存在
別の役割である
この両方を
わたしに
求めてしまった
わたしたちは
互いに火種を
持っていた
まだ
自分の人生の中で
燃やしきれていない火
創作する人間の火
それに
共鳴していた
相手の感性を
尊敬していた
でも
わたしも
同じ種類の
人間だった
相手が
殻を破れなくて
苦しんでいる姿は
そのまま
わたし自身のことを
映し出していた
あの頃のわたしは
自分のエネルギーを
どこに向けていいのか
分からず
結果として
相手に重ねていた
目標に向かう
この気持ちに
間違いはないはずなのに
なぜか
まっすぐ
向かうことができない
そんな現状と
葛藤して
焦りを
火にしてしまった
お互いに
相手を通して
自分の中の
火を感じていた
互いが互いの
点火装置だった
だから
どれだけ
苦しくても
逃げられなかった
でも
同じ火を映す人とは
一緒に生きられない
相手が
燃料になってしまうから
火は
照らす場所であって
住む場所ではない
わたしたちの火種は
発火できる場所を
求めていた
だから
わたしたちは
お互いに
自分を差し出し合って
消耗し合っていた
本能を
ぶつけあいながら
着火点を
探し続けていた

