名前のない子
あの世界の中で
わたしは
そこにいるけど
いない存在
それでも
自分の命を
守るために
ひたすら
耐えていた
わたしは
できない子の烙印を
押されてしまった
それは
できない子を選んだ
相手にも
同じ烙印を
押されたことを意味する
自分のいた世界と
違いすぎていた
わたしには
誰かを越えるとか
上下の意識が
存在していなかった
だから
相手の世界が
高い壁で覆われているように
見えていた
たった一度の失敗も
許されない
評価と比較で
成り立っている世界
相手は
その世界で
認められない恐怖と
戦いながら
生きてきていた

