長い間
見えない場所に
置かれていた
時間が
経つにつれて
いつの間にか
その存在も
忘れてしまった
いつも
必ず一緒に
いたはずなのに
けれど
いくつ
景色を巡っても
自分が求めているものは
変わらない
何年経っても
色褪せない
自分の心を
激しく揺さぶり
奮い立たせるのは
この世で
ただ一つ
あの光だけ
追い続けることが
苦しくて
何度も
泣いた過去
涙の分だけ
水たまりができた
光を失い
自分自身が枯れて
初めて気づいた
あれがないと
自分は
生きられないことに
あの光は
遠くにある
幻想じゃない
あれは
自分自身だった
一度は
見失ってしまった
長い時間
暗闇をさまよい
生きてきた
自分の命が
渇き切って
このままでは
生きられない
飢えが
極限状態になって
ようやく
見えてくる
それは
新しく現れたのでも
消えていたのでもない
ずっと
目の前にあった
何ひとつ
変わらない姿のまま
自分の中に
ずっといた
でも
鎧を着た自分では
見ることができなかった
失うのが怖くて
動く衝動に
駆られる自分
傷つくことを恐れて
身動きが
取れない自分
本心は
見えているのに
動けない
失う怖さと
傷つく怖さが
せめぎ合う
それでも
傷つく怖さを
抱えたまま
暗闇を出ると
決めたのなら
光は
何ひとつ変わらない姿で
そこで待っている
再び
それを見つけたのなら
もう
頭で考えている
余裕なんてない
がむしゃらに
掴まえにいくだけ
あれがないと
死んでしまう
今度は絶対に
手放さない
必死になって
走る
カッコ悪かろうが
半人前だろうが
そんなの
関係ない
いま動かないと
一生後悔する
その衝動だけ
一度で
掴めなくても
それでも
諦めない
たとえ
風が吹き荒れても
冷たい雨が
叩きつけても
地を這ってでも
何度でも
食らいつく
そうやって
あの光に向かって
ひたすら走る
その場所に
辿り着いたとき
光のまわりにできた
水たまりを覗くと
汗まみれで
泥だらけになった
自分の顔がある
必死に生きている
生命を吹き返した顔が
そこに映っている
ふと見ると
水たまりの中から
新しい
小さな芽が出ている
自分は
枯れていなかった
自分が
生きる意味
自分の価値は
ここにあった

