「最初の証人」

自分を疑うことで

自分を守ってきた

心に湧いてきたものを

そのまま

信じることができなかった

感覚はあるけれど

迷って

揺れる

だから

間違っていたとき

崩れないように

「勘違いかもしれない」

感じたものの隣に

いつも

逃げ道を置いていた

事実だけを見て

ここまで走ってきた

自分の中に

生まれる感覚を

後ろに置きながら

それは

自分を守ることでもあったけれど

そうやって

自分の繊細さと

表現する自分を

育ててきた

目には見えない

証明もできない

それでも

わたしたちは

繋がっている

それを

なかったことにはしない

細かいことは

分からない

でも

離れていても

今どこを

向いているのか

それを

ずっと感じてきた

それが正しいと

信じているわけじゃない

けれどいまは

「わたしは、そう感じた」

その言葉のまま

自分の感覚を持つ自分を

信じられるようになった

目に見えないものに

揺り動かされながら

少しずつ

自己信頼を育ててきた

信じるとは

当たることじゃない

自分が感じたものに

責任を持つこと

だからこそ

自分を完全に信用するのが

怖かった

「わたしは、これを表現する」

結果がどうあれ

傾かない自分になった

表現することは

正解を差し出すことではない

わたしが見たものを

わたしの手で

この世界に置くこと

現実を見ること

感覚を信じること

どちらも等しくあって

わたしが完成する

もう

自分を疑う必要も

誰かに認めてもらう必要も

なくなった

保険はいらない

わたしは

わたしが感じたものに

責任を持つ

わたしの表現の

最初の証人は

ほかの

誰でもない

わたしでありたい

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