「分かれ道」

きっと

わたしの卒業を

待っていた

わたしが就職して

社会人になれば

現実的に

話を動かすことが

できるから

けれど

あるときから

わたしは

自分のことを

話さなくなっていた

将来の話をされても

自分のことは

一切言葉にしなかった

相手は

わたしありきで

将来の話をしていた

でもわたしは

自分の人生の中に

相手は

存在していなかった

それはきっと

ただの一度も

自分の人生は

自分のもの

何と言われても

そこだけは

譲れなかった

だから

相談も報告もせず

自分の夢に向けて

動き出していた

ある人に

相談をしていた

あの時間が

少しずつ

わたしの中に

火を灯していった

「もっと必死になりなさい」

「本気になって

 熱くなりなさい」

その言葉が

わたしの中に

強く響いていた

いつからか

相手と

いる時の自分と

いない時の自分

二人の自分が

存在するように

なっていた

二重人格なのかと

思うくらい

見事に

切り替えていた

わたしの

視線の先には

相手との結婚は

存在していなかった

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